バイオディーゼル燃料の現状
日本国内のバイオディーゼル燃料の現状
現在、環境に配慮した取り組みとして、使用済み天ぷら油または菜の花やひまわりの油から製造したバイオディーゼル燃料の利活用が全国で行われています。
バイオディーゼル燃料の製造には、原料油脂からグリセリンを取り除く「エステル交換反応」という化学反応を利用しています。この化学反応自体は非常にシンプルで、家庭用のジューサーミキサーで原料油脂とアルコールを攪拌するだけでも「粗バイオディーゼル燃料(=水分、不純物などを多く含んだ状態)」ができます。
しかし、自動車用燃料として100%で使用するためには、水分、不純物、未反応物質の除去等の高度な技術を要する製造プロセスが必要であることは、一般にはあまり知られていません。
バイオディーゼル燃料は、二酸化炭素の排出を削減し、排ガス中の有害物質を低減できます。また、使用済み油を捨てずにリサイクルできる点でも、環境にやさしい燃料です。
ですが残念ながら、「家庭用ジューサーミキサーで混ぜただけ」に等しい、簡易な方法で製造された、自動車用に適さないバイオディーゼル燃料により、全国で多くのエンジントラブルが発生しています。
2009年2月21日 日経新聞「バイオ燃料トラブル続出」記事(PDFファイル約103KB)
京都市バイオディーゼル燃料化事業とJIS規格
自動車用燃料としての安全性確保のため、全国に先駆けてバイオディーゼル燃料化事業に取り組んできた京都市は、自動車用バイオディーゼル燃料の品質規格(京都スタンダード)を策定し、国によるJIS規格策定を働きかけました。その結果、平成18年に規格数値が策定され、平成19年4月より一般のスタンドでその規格数値を満たした品質のバイオディーゼル燃料を5%混合したB5(軽油にバイオディーゼル燃料5%混合)の販売が可能になりました。100%で使用する場合にも、この規格数値を満たしていなければなりません。
当社が京都市に技術供与を行った「京都市廃食用油燃料化施設」(2004年竣工・日量5000リットル製造)で製造されたバイオディーゼル燃料は、京都市のゴミ収集車(全170台に100%で使用)、市バス(一部車両に20%で使用)に供給され、年間約4000トンもの二酸化炭素を削減しています。また、京都市の市民回収(一般家庭からの使用済み油回収事業)の回収業務も当社が請け負っています(※平成22年度末まで)。
バイオディーゼル燃料(脂肪酸メチルエステル)のJIS規格
平成20年2月20日制定
規格名称:自動車燃料−混合用脂肪酸メチルエステル(FAME)
規格番号:JISK2390
JISC(日本工業標準調査会)http://www.jisc.go.jp

